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ハンガリーのO.Z.O.R.A. Festivalに、2017年と2025年の2回参加した。
8年空けて同じフェスへ戻ると、変わったところと、ほとんど変わらなかったところがはっきり見えた。フードの価格は上がっていた。でも、各フロアの音、夕方の空気、世界中から集まる人たち、何日間も会場の中で暮らす感覚は残っていた。
ここでは、2025年当時の記録で確認できた旅程と、自分が現地で感じたことをまとめている。年によって入場方法や車両ルール、会場マップは変わる可能性があるため、参加する年の公式情報も必ず確認してほしい。
この記事でわかること
- 日本からOZORAへ実際に移動したルートと、ブダペスト滞在の組み方
- レンタカー・公式の車両登録・入場の流れ
- キャンプ場所の選び方と、持ち物の優先順位
- Main Stage・Pumpui・Domeそれぞれの楽しみ方
- 2017年と2025年、8年空けて戻って感じた変化
2025年参加の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フェス | O.Z.O.R.A. Festival(ハンガリー) |
| 参加年 | 2017年・2025年 |
| 2025年の旅程 | 7月28日日本発 → 上海乗り継ぎ → ブダペスト1泊 → 7月30日会場入り → キャンプ5泊 → 8月4日ブダペストへ戻り2泊 |
| 移動手段 | 中国東方航空+AVISの9人乗りレンタカー |
| 宿泊 | 会場でテント泊。前後はMillennium Court, Budapest - Marriott Executive Apartments |
| 人数 | 友人たちのグループ(現地でも知人が合流) |
2025年は日本から上海経由でブダペストへ
2025年は日本から友人たちと出発し、現地でさらに知人が合流した。
7月28日に日本を出発し、中国東方航空で上海へ。上海で約6時間半乗り継ぎ、翌朝ブダペストへ到着した。空港ではAVISの9人乗りレンタカーを借りて、まずブダペスト市内へ入った。
フェス前の宿泊は1泊。泊まったのは、Marriott系列のMillennium Court, Budapest - Marriott Executive Apartmentsだった。普段はMarriott Bonvoyのポイントを使うこともあるが、このときはポイントが使えなかったため、キャンセル可能な通常料金で予約している。
フェス前に1泊したブダペスト。長距離移動のあと、いったん街で体を休めた。
ブダペストは「行き1泊・帰り2泊」がちょうどよかった
以前の記事では行きに2泊したように書いていたが、2025年の実際の旅程は行き1泊、フェス後に2泊だった。
これは結果的にかなりよかった。行きは到着日に水や食料、日用品を買い、ホテルで寝て翌日にOZORAへ向かう。フェス前に観光を詰め込みすぎるより、体力を残せる。
時間を取るなら帰りのほうがおすすめだ。何日間もキャンプをしたあと、ブダペストのホテルへ戻り、シャワーを浴び、洗濯と乾燥をして、温かい食事を食べる。それだけでもかなり回復する。Millennium Courtには無料で洗濯から乾燥までできる設備があり、フェス後の宿として相性がよかった。
夜のブダペストも素晴らしい。特にドナウ川沿いは、OZORAとはまったく違う贅沢がある。
フェス後に時間を取りたいブダペストの夜。ドナウ川沿いを歩く時間も旅の一部だった。
初めてなら複数人で行くほうが安心
日本から初めて一人で参加するのは、難易度が高いと感じている。
会場そのものはピースフルだが、海外での長距離移動、レンタカー、買い出し、キャンプ設営、体調不良への対応まで考えると、何人かで動けるほうが安心感がある。荷物や水も分担できる。
英語については、全員が流暢である必要はない。自分が一緒に行ったメンバーも、ほとんど英語を話せない人が多かった。少し話せる人が何人かいれば、何とかなる場面は多い。
複数人ならレンタカーが強い
OZORAへ何人かで行くなら、レンタカーはかなり便利だ。
水、食料、テント、防寒着、モバイルバッテリー。キャンプに必要な物をまとめて積めるかどうかで、現地の快適さが変わる。
2025年は空港で9人乗りの車を借り、ブダペストで買い出しを済ませてから会場へ向かった。OZORA入場前には、公式の車両登録サイトからレンタカー情報を登録している。
もう一つ重要なのが、公式から送られてくる入口とルート案内だ。2025年は、Googleマップで通常の「OZORA」を目的地にすると旧道や渋滞ルートへ向かう可能性があり、主催者が案内した補正地点を経由するよう連絡があった。
車で行く場合は、Googleマップだけで判断せず、その年のOZORA公式メール、車両登録、入口案内を確認したほうがいい。
入場時はパスポートをすぐ出せるように
2025年は、入口でパスポートを提示した。
自分が経験した基本的な流れは、車を一度止め、受付でチケットとパスポートを確認してもらい、リストバンドを受け取るというものだった。
入場ルールは変わる可能性があるが、車内の奥へパスポートをしまい込まず、すぐ出せるようにしておくと楽だ。
好きなのはMain Stage裏側のキャンプエリア
自分が好きなのはMain Stage裏側のキャンプエリアだ。
DomeやPumpuiに近い場所は、フードやショップが充実している。その分、テントもかなり密集しやすい。
Main Stage裏側はフードエリアから少し遠くなるが、場所によっては比較的空いており、車で荷物を運び込みやすかった。2025年はこの周辺を候補にして、現地で場所を見ながら決めている。
Main Stage裏側で確保した、比較的スペースに余裕のあるキャンプエリア。
テントは軽さだけでなく、少し広めを選ぶ
テントは日本から持参した。
海外まで運ぶため軽量であることは大切だが、数泊するなら広さも必要だ。着替え、バッグ、食料、靴を入れると、1人用はかなり狭い。
自分なら、1人で使う場合でも2〜3人用程度を選ぶ。さらに、テントの上や前にタープを張れると、昼間に日差しを避ける場所を作りやすい。
実際のキャンプ風景。テントだけでなく、日差しを避けるタープも役立った。
テントまわりで持って行きたい物
- 軽量な2〜3人用テント
- 遮光性のあるタープ
- 寝袋・マット
- ヘッドライト
- 小型リュック
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トイレとシャワー
2017年も2025年も、トイレにウォシュレットはなかった。
トイレットペーパーはだいたい補充されている印象だったが、自分でも持って行っている。携帯ウォシュレットと赤ちゃん用のおしりふきも持参した。
シャワーは、自分が利用したときは水だけだった。テントを張る場所によって、使いやすいシャワーの位置も変わる。
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水と食料は、余るくらいでいい
水は会場へ入る前に大量購入した。自分の目安は1人1日4L以上。
飲用だけではなく、歯磨きや簡単な調理、体を拭くなど、何かと使う。足りなくなるより、多めに積んでおくほうが安心だ。
食料も日本から持って行った。
- 水やお湯で作れるアルファ米
- 非常食系のご飯
- カップラーメン
- お菓子
- 簡単に食べられる物
OZORAではとにかく歩く。足が痛い日や、食事のためだけに遠くまで歩きたくない日が出てくる。テント周辺で食事を完結できる状態を作っておくと、本当に助かる。
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会場内のフードとオフィシャルレストラン
会場フードも楽しみの一つだ。
自分がよく食べたのはプレートのケバブやカレー。Dome周辺はフードが充実している。
OZORAにはオフィシャルレストランもあり、ここはおいしかった。自分が利用したときは比較的空いていて、カードもほぼ使えた。
2017年はかなり安く感じた。2025年はそれなりの価格になっていた。ただ、「すべてが異常に高い」という印象ではなかった。
会場内の食事・休憩エリア。何日間も過ごす場所なので、座って食べられる場所はありがたい。
現金・カード・通信
現金は一つの財布へまとめない。複数に分け、予備を別の場所へ置いていた。
カード決済が使える店もあるが、タッチ決済は電波状況によって不安定な場面があった。カードだけに頼らず、現金も用意したほうがいい。
2025年は、日本の携帯会社の海外ローミングだけでは会場内の通信がかなり悪かった。現地対応のeSIMやSIMも選択肢に入れておきたい。
充電は「会場でできない」くらいのつもりで
充電スポットを当てにせず、飛行機に持ち込める範囲でモバイルバッテリーを複数準備した。
2025年の出発前には、20,000mAh級を複数持つ案をグループで検討している。航空会社によって容量・個数・事前承認の扱いが違うため、搭乗する航空会社の最新ルールを確認してほしい。
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昼と夜で気温がかなり違う
昼は暑く、半袖・ハーフパンツで過ごす日が多い。一方で夜はかなり冷える日があり、フリースや薄手のダウンがあってもいい。
2025年は出発直前の予報が例年より低めで、雨の可能性もあったため、水着だけでなくフリースとカッパを準備した。
雨が強く降ると、場所によって地面が泥になる。レインウェアと、濡れても歩きやすい靴があると安心だ。
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砂ぼこり対策
晴れて乾燥すると、砂ぼこりがかなりすごい。
鼻、喉、目がつらくなるため、自分は次の物を持って行く。
- 鼻うがい
- 目薬
- うがい用品
- マスク
- フェイスカバー
- 大判スカーフ
人が集まる昼の会場。乾いた地面と砂ぼこり対策も重要になる。
靴はケチらない。1日40,000歩を超えた
2025年は、iPhoneのヘルスケアで1日40,000歩を超えた日があった。
普通のビーチサンダルではなく、KEENのような長時間歩けるアウトドアサンダルが向いている。雨や泥の日にも使いやすい。
足のトラブルが起きると、会場が広いOZORAではかなり大変だ。自分は出発前に軽いランニングをして体力を作り、シップや痛み止めも持って行った。
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睡眠と体力配分
耳栓は必須。
テント周辺でも音は鳴り続けるため、遮音用の耳栓がないと寝にくい日がある。ライブ中に耳を守るイヤープラグとは役割が違うので、寝る用とフロア用を分けてもいい。
日によるが、深夜1時以降にMain StageがDark寄りになることが多い印象がある。昼や朝を楽しみたい日は、その時間帯に寝ることもあった。
数日間あるフェスなので、ずっと起き続けるより、どこで寝るかを決めるほうが大切だ。
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治安と雰囲気
OZORA全体はかなりピースフルな印象だ。
ただし海外であり、夜は昼間より周囲へ注意したほうがいい。貴重品は一か所へまとめず、レンタカーの中でも人目につかないように管理した。
複数人で動けるなら、そのほうが安心感はある。
Main Stage
その年のPsytranceシーンを代表するアーティストが集まり、サウンドシステムも素晴らしい。
Astrixのようなアーティストでも、日本の夜のクラブで見るセットとはまったく違う感覚がある。同じ人が同じジャンルをプレイしても、時間帯、場所、音響が違えば体験そのものが変わる。
最終日のMain Stageは特に好きだ。最後まで音楽の流れがよく、タイムテーブルを作るオーガナイザーの力を感じる。
Main Stage周辺。音だけでなく、装飾と空間全体が一つの体験になる。
Pumpui
PumpuiにはMain Stageと違う音楽の幅がある。
Techno、Progressive、Psychedelicなど、いろいろなジャンルを楽しめる。メインが終わったあとも、Pumpuiで音が続く時間を楽しみにしている人が多い。
Domeは、複数回行くと見方が変わる
DomeはOZORAを代表するフロアの一つ。
Dub、Chill、Downtempoなど音楽の幅が広く、普段とは違うセットをするアーティストもいる。初回はMain Stageを優先しがちだが、複数回参加すると、Domeで聴きたい時間を狙って動くようになる。
Dome内部。音楽、VJ、造形が一体になった独特の空間。
夜のDomeは、外側まで巨大なアートになる
Domeは内部だけではない。
夜になると、建物の外側がプロジェクションマッピングで照らされる。昼に見ていた建物がまったく別の姿になり、Domeそのものが巨大なアート作品のように見える。
Domeで音を聴いたあと、外へ出たときにこの景色を見る時間もOZORAらしい。
夜のDome外観。プロジェクションマッピングで建物全体が照らされる。
2025年で特に印象に残ったセット
Main StageラストのMerkabaは、本当に感動した。
そしてMajideのDJスキル。強烈に印象に残っていて、DJの技術のすごさを改めて感じた。
全部を見ることはできないので、現地のタイムテーブルを見ながら、聴きたい時間と寝る時間を決める。
現地で掲示されていたタイムテーブル。フロア移動と睡眠まで含めて予定を組む。
夜の会場は、歩いている時間まで記憶に残る
OZORAは、有名アーティストだけを追うフェスではないと思う。
夜のアート、休憩場所、知らない音、フロア間を歩いている時間。何日間もそこで暮らすからこそ分かる空気がある。
夜の会場で光る大型アート。フロア以外にも立ち止まりたくなる場所がある。
2017年と2025年
分かりやすく変わったのは、フードの価格だった。
2017年はかなり安いと感じた。2025年はそれなりの価格になっていた。
でも、自分が好きだった部分は残っていた。
各フロアの音。夕方の空気。世界中から集まる人たち。何日間も会場の中で過ごす感覚。
2017年に参加して、2025年にもう一度行きたいと思った。8年後に戻っても、また行きたいと思えるフェスだった。
OZORAへ持って行きたい物
実際の体験から優先度が高いのは、次の用品だ。
- 軽量で少し広めのテント
- タープ
- 大容量モバイルバッテリー
- 歩きやすいアウトドアサンダル
- 携帯ウォシュレット
- 耳栓
- 鼻うがい・目薬・フェイスカバー
- レインウェア
- フリースまたは薄手ダウン
- アルファ米などの簡単な食料
よくある質問(FAQ)
英語が話せなくても大丈夫?
全員が流暢である必要はない。自分が一緒に行ったメンバーも、ほとんど英語を話せない人が多かった。少し話せる人が何人かいれば、何とかなる場面は多い。
一人での参加は難しい?
会場そのものはピースフルだが、長距離移動、レンタカー、買い出し、キャンプ設営、体調不良への対応まで考えると、日本から初めて一人で参加するのは難易度が高いと感じている。初参加なら複数人で行くほうが安心だ。
水はどのくらい用意すればいい?
自分の目安は1人1日4L以上。飲用のほか、歯磨きや簡単な調理、体を拭く用途にも使う。会場へ入る前に多めに買っておくほうが安心だ。
会場でクレジットカードは使える?
カード決済が使える店もあるが、電波状況によってタッチ決済が不安定な場面があった。現金も複数の場所に分けて用意したほうがいい。
夜は寒い?
昼は半袖で過ごせる日が多い一方、夜はかなり冷える日がある。フリースや薄手のダウン、雨に備えたレインウェアも準備しておきたい。
おわりに
OZORAの魅力は、Main Stageだけではない。
PumpuiにもDomeにも、それぞれの個性がある。音がよく、タイムテーブルの流れがよく、普段聴けないセットに出会える。夕方の空気がきれいで、夜になると会場全体が別の世界になる。
そして、フェス会場で何日も生活することでしか分からない空気がある。
2017年に参加して、2025年に戻った。そうしたくなるフェスだった。
